散らかった部屋の中心に、大切そうに置かれたカメラがある。外から吹き込む風がカーテンを優しく揺らし、太陽の光が部屋の隅々まで届いている。その光に照らされるカメラは、まるで宝物のように輝いている。
そっと、愛おしそうにそのカメラをなでる指。その持ち主は、カメラを見つめながら「相棒」とつぶやく。彼にとってこのカメラは、ただの道具ではなく、大切なパートナー。
しかし、その静かな時間は長くは続かなかった。突然、赤ん坊の泣き声が部屋に響き渡る。それに気付いた男は、カメラから手を離し、赤ん坊のもとへと急ぐ。部屋に残されたのは、太陽に照らされた一台のカメラだけだ。
カメラのレンズには、赤ん坊を抱き上げる男の影が映し出されている。その姿は、この家族を見守る一員であるかのようだ。男にとって、カメラは大切な思い出を記録する道具であり、家族の幸せな瞬間を永遠に残すための相棒なのである。
coming soon.
A film by omiro itakura.